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- 蒸気の時代を制するのは、最も賢い経営判断だ
- 1. 『COMPANIA(カンパニア)』とは?
- 2. デザイナー紹介|赤瀬よぐのスチームパンク世界
- 3. テーマ解説|産業革命後の資本主義×スチームパンク
- 4. ゲーム全体像|同時プロット型ワーカープレイスメント
- 5. エリアマジョリティ要素が生む競争構造
- 6. 飛行船と社員の使い分け戦略
- 7. 建設・投資システムによる経済成長
- 8. 現金獲得と勝利条件の分かりやすさ
- 9. 会社カード(初期能力)が生むリプレイ性
- 10. ソロプレイ対応の完成度
- 11. プレイ人数1~6人でのバランス
- 12. アートワークとコンポーネント評価
- 13. ゲーム初級者とコアゲーマー両対応の理由
- 14. 購入前に知っておきたい注意点
- 15. 総合評価|国産スチームパンク経営ゲームの注目作
蒸気の時代を制するのは、最も賢い経営判断だ

『COMPANIA(カンパニア)』は、赤瀬よぐが手がけるスチームパンクゲームシリーズの最新作です。舞台は産業革命後、資本主義が始まった蒸気と歯車の世界。プレイヤーは経営者となり、飛行船と社員を巧みに使い分け、建物建設や投資を通じて現金を稼ぎ出します。本作の最大の特徴は、同時プロットで進行するワーカープレイスメントと、エリアマジョリティによる競争構造。テンポの良さと読み合いの深さを両立し、1~6人・60~90分で幅広いプレイスタイルに対応します。ソロルールや初期能力を持つ会社カードも搭載され、初心者からコアゲーマーまで満足できる注目作です。
1. 『COMPANIA(カンパニア)』とは?
『COMPANIA(カンパニア)』は、2026年1月22日に発売される国産ボードゲームで、同時プロット型ワーカープレイスメント×エリアマジョリティという独自性の高い設計が特徴です。プレイ人数は1~6人、プレイ時間は60~90分、対象年齢は10歳以上。ソロルールを標準搭載し、少人数から多人数まで幅広く対応します。
プレイヤーは経営者となり、飛行船や社員を活用して現金を稼ぎ、建物建設や投資を通じて事業を拡大。ルールの骨格は明快ながら、読み合いと配置判断の奥行きがあり、初級者からコアゲーマーまで満足できる設計に仕上がっています。
2. デザイナー紹介|赤瀬よぐのスチームパンク世界
本作を手がけるのは、ゲームデザインとグラフィックの両面で独自の世界観を構築してきた赤瀬よぐ氏。スチームパンクを基調としたビジュアルと、インタラクションを重視したシステム設計が持ち味です。
『COMPANIA』はシリーズ最新作として、これまでの作風を踏襲しつつ、同時プロットとエリア支配を融合。アートとメカニクスが密接に結びつき、プレイ中の判断がそのまま物語性として立ち上がる点が、赤瀬よぐ作品らしさを際立たせています。
3. テーマ解説|産業革命後の資本主義×スチームパンク
舞台は、産業革命後に資本主義が芽吹いた蒸気と歯車の世界。飛行船が空を行き交い、企業が競い合って市場を制するスチームパンクな時代設定です。
テーマは単なる装飾ではなく、建設・投資・現金獲得といった行動に直結。どこへ投資し、どのエリアを押さえるかという選択が、経営者としての成否を分けます。視覚的な没入感と、経済活動の分かりやすさが噛み合い、遊びながら「稼ぐ楽しさ」を実感できるテーマ設計となっています。
4. ゲーム全体像|同時プロット型ワーカープレイスメント
『COMPANIA』の中核は、同時プロットで進行するワーカープレイスメントです。各ラウンドで全員が同時に行動を選択するため、待ち時間が少なくテンポ良く進行します。一方で、「相手はどこに置くか」を読む心理戦が発生し、単なる最適化ではない駆け引きが生まれます。
同時解決により、先手・後手の有利不利が緩和され、人数が増えてもゲームテンポが崩れにくい設計。短時間で濃密な意思決定を繰り返す点が、本作の爽快感につながっています。
5. エリアマジョリティ要素が生む競争構造
本作では、建物が立つエリアの支配(マジョリティ)が重要な意味を持ちます。単にアクションを実行するだけでなく、どのエリアにどれだけ影響力を持つかが、収入や得点効率に直結します。
直接攻撃はありませんが、相手より一歩早く有利な場所を押さえることで、間接的に相手の計画を崩すことが可能。多人数プレイではこの競争が激化し、盤面を巡る緊張感が最後まで持続します。
6. 飛行船と社員の使い分け戦略
行動に使用するコマには飛行船と社員の2種類があり、それぞれ役割が異なります。飛行船は広域的・機動的な行動を得意とし、社員は安定した経営行動を支えます。
どのタイミングでどちらを使うかによって、資金繰りやエリア支配の進み方が大きく変化。序盤は基盤作り、中盤以降は得点効率重視など、局面ごとに最適な使い分けが求められ、戦略の幅を大きく広げています。
7. 建設・投資システムによる経済成長
『COMPANIA』では、建物建設と投資が経営拡大の要になります。建物は即効性のある収益や恒常的な効果をもたらし、配置場所によってはエリアマジョリティにも影響。投資はリスクとリターンの見極めが重要で、資金を寝かせるか、次の一手に回すかの判断が勝敗を左右します。
資本主義テーマと直結した設計のため、経済の回転を意識したプレイが自然と求められ、計画が噛み合ったときの成長曲線は爽快です。
8. 現金獲得と勝利条件の分かりやすさ
勝利条件は現金(お金)という直感的な指標で表現され、初心者にも把握しやすい構造です。現金は建設・投資・エリア支配など複数のルートから獲得でき、一本化された最適解に偏りにくいのが特徴。
「どう稼ぐか」を自分で選べるため、プレイごとに戦略が変わり、同卓でも異なる勝ち筋が生まれます。分かりやすさと奥行きを両立した設計です。
9. 会社カード(初期能力)が生むリプレイ性
各プレイヤーが持つ会社カード(初期能力)は、スタート時点から戦略の方向性を分岐させます。能力差は過度ではなく、序盤の選択肢を広げる程度に抑えられているため、バランスを崩しません。
この非対称性により、同じ人数・同じ卓でも毎回異なる展開が生まれ、繰り返し遊ぶ動機になります。初回は能力を活かす楽しさ、慣れてからは能力同士の相性を読む面白さが増していきます。
10. ソロプレイ対応の完成度
『COMPANIA』はソロプレイ用ルールを標準搭載しており、1人でもしっかり遊べる設計になっています。多人数向けの競争要素を単なるオートマ処理で代替するのではなく、経営パズルとしての思考量が保たれている点が好印象です。
同時プロットの読み合いは形を変えつつも、「効率よく稼ぐ」「投資のタイミングを見極める」といった本作の核心は健在。練習や検証プレイにも向いており、ソロ勢にも価値の高い内容です。
11. プレイ人数1~6人でのバランス
1~2人では計画性重視の静かな最適化が際立ち、3~4人でインタラクションが最も心地よく噛み合います。5~6人ではエリアマジョリティの競争が激化し、盤面がダイナミックに変化。
同時プロット方式のおかげで人数が増えてもダウンタイムが伸びにくく、最大6人対応でもテンポが保たれるのは大きな強みです。卓の人数に合わせて表情が変わる柔軟さがあります。
12. アートワークとコンポーネント評価
グラフィックは赤瀬よぐ&シチマロによる手描き感のあるスチームパンク表現で、蒸気と歯車の世界観が一貫して描かれています。情報量が多い中でも視認性は良好で、初見でも盤面を把握しやすいデザインです。
紙製コンポーネント中心ながら実用性は高く、国産タイトルとして丁寧な作り。テーマ没入と遊びやすさの両立が図られています。
13. ゲーム初級者とコアゲーマー両対応の理由
ルールの骨格はシンプルで、「置く・稼ぐ・広げる」という流れが直感的に理解できます。一方で、同時プロット、エリアマジョリティ、投資判断といった要素がプレイスキルの差を自然に反映します。
そのため、初級者は分かりやすく楽しめ、経験者は読み合いと最適化で深く掘り下げられる設計。入口は広く、奥行きは深いバランスが取れています。
14. 購入前に知っておきたい注意点
同時プロットが中心のため、相手の動きを読むのが苦手な人には好みが分かれる可能性があります。また、多人数時は盤面の競争が激しくなり、思い通りに進まない展開も起こりやすい点は留意が必要です。
とはいえ、運に左右されすぎることはなく、経験を重ねるほど判断の精度が上がる設計。腰を据えて遊べる環境があれば、本領を発揮します。
15. 総合評価|国産スチームパンク経営ゲームの注目作
『COMPANIA(カンパニア)』は、同時プロット×エリアマジョリティ×経営を高いレベルで融合させた、国産ボードゲームの注目作です。赤瀬よぐ作品らしい世界観と、初級者からコア層まで対応する設計が見事に噛み合っています。
60~90分でしっかり考え、人数やスタイルを変えて何度も楽しめる柔軟性も魅力。スチームパンクや経営テーマが好きなら、ぜひチェックしておきたい一作です。


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