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- 鳴らした者がすべてを持っていく――「チン!」の一瞬に笑いと悲鳴が炸裂する名作
- 1. ゲーム概要と基本情報|ベル一発で勝敗が動くリアルタイム競り
- 2. キャッシュ・ア・キャッチとはどんなゲーム?|魚市場×瞬間判断
- 3. ゲームの流れと基本ルール|5分で説明できるシンプル設計
- 4. 中核システム① リアルタイム競りの緊張感|待つほど得、待ちすぎると失う
- 5. 中核システム② 在庫管理と「箱」のジレンマ|欲張りは破産への近道
- 6. 「腐り」ルールが生む強烈なインタラクション|売った瞬間、他人は全損
- 7. 戦略性はどこにある?|我慢・誘導・心理の三拍子
- 8. 盛り上がり評価|30分で最大風速を叩き出す
- 9. 他のオークション/リアルタイム系との比較
- 10. コンポーネント評価|ベルがすべてを持っていく
- 11. ルール難易度と学習コスト|簡単だけど“気が抜けない”
- 12. どんな人におすすめ?|刺さるプレイヤー像
- 13. 購入前に知っておきたい注意点
- 14. 総合評価|30分で“最大風速”を叩き出す名作
- 15. まとめ|「チン!」の一瞬にすべてを賭けろ
鳴らした者がすべてを持っていく――「チン!」の一瞬に笑いと悲鳴が炸裂する名作

魚市場の熱気をそのまま卓上に再現したリアルタイム競りゲームが『キャッシュ・ア・キャッチ(Cash-A-Catch)』です。日本語版は Playte から発売され、デザイナーは Andreas Pelikan。カードがめくられていく中、欲しいと思った瞬間にベルを鳴らして一律10コインで総取りするという、シンプルかつスリリングなルールが特徴です。さらに、在庫制限や「腐り」ルールにより、仕入れと売却のタイミングがそのまま攻撃と防御になる強烈な心理戦を生み出します。プレイ時間は約30分と短く、パーティーや飲み会でも即盛り上がる一方、ゲーマー同士でも読み合いを楽しめる完成度の高い一作です。
1. ゲーム概要と基本情報|ベル一発で勝敗が動くリアルタイム競り
『キャッシュ・ア・キャッチ(Cash-A-Catch)』は、魚市場を舞台にしたリアルタイム競り(アクション・オークション)型ボードゲームです。日本語版は Playte から発売され、デザイナーは Andreas Pelikan。
プレイ人数は3~5人、プレイ時間は約30分と短時間ながら、判断力と心理戦が凝縮された濃密な体験が特徴。特製の卓上ベルが付属し、「チン!」という一瞬の判断がそのまま勝敗に直結します。
2. キャッシュ・ア・キャッチとはどんなゲーム?|魚市場×瞬間判断
本作でプレイヤーは、活気あふれる魚市場の競り人となり、魚介を仕入れて売却し、最終的に最も多くの資金を残した人が勝者となります。
特徴的なのは、競りの価格が常に10コイン固定である点。カードがめくられるたびに魚が増えていくため、「今ベルを鳴らすか、もう少し待つか」という一瞬の決断が最大のテーマになります。運と反射神経だけでなく、相手の心理を読む力が強く求められるゲームです。
3. ゲームの流れと基本ルール|5分で説明できるシンプル設計
ゲームの流れは非常に明快です。
競売人が魚介カードを1枚ずつめくり、欲しいと思ったプレイヤーがベルを鳴らした瞬間に競り落とし。支払う金額は常に10コインで、めくられていたカードをすべて獲得します。
ルール自体は直感的で、インストは5分程度。初プレイでもすぐに盛り上がれるため、パーティーゲームとしての導入ハードルは非常に低い設計です。
4. 中核システム① リアルタイム競りの緊張感|待つほど得、待ちすぎると失う
リアルタイム競りの最大の魅力は、待てば待つほど得になるが、待ちすぎると横取りされるというジレンマ。
「もう1枚めくられたらおいしい…」と欲を出した瞬間、誰かがベルを鳴らして総取りしてしまう。この一瞬の駆け引きが、毎ラウンド強烈な緊張感を生みます。反射神経だけでなく、相手の表情や行動を読む心理戦が勝敗を分けます。
5. 中核システム② 在庫管理と「箱」のジレンマ|欲張りは破産への近道
仕入れた魚介は、自分の「箱」3つにしか保管できません。箱に入りきらなかった魚はすべてゴミ箱行き=高額ペナルティとなります。
つまり、大量に仕入れれば即有利になるわけではなく、在庫管理こそが経営の要。安易な大量落札は自滅につながるため、「取らない勇気」も重要になります。この制限があることで、単なる早押しゲームではなく、戦略性のある競りゲームとして成立しています。
6. 「腐り」ルールが生む強烈なインタラクション|売った瞬間、他人は全損
本作を唯一無二にしているのが「腐り」ルールです。誰かが魚を売却すると、他プレイヤーが持つ同種の魚は即座に腐り、すべてゴミ箱行き。
このため、売却は“自分の得点”であると同時に相手への攻撃になります。相手の在庫を把握し、「今売れば全滅させられる」という読みとタイミング**が勝敗を左右。競り→在庫→売却が一本の駆け引きとして繋がり、卓上の緊張感が一段階跳ね上がります。
7. 戦略性はどこにある?|我慢・誘導・心理の三拍子
シンプルなルールに反して、戦略は多層的です。
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我慢:お得になるまで待つ胆力
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誘導:相手に買わせてから腐らせる読み
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心理:表情・手の動きから“鳴らす瞬間”を読む
価格固定(10コイン)だからこそ、**価値は「量」と「タイミング」**で決まります。反射神経だけのゲームではなく、相手の行動を予測して一手先を打つ思考が常に要求されます。
8. 盛り上がり評価|30分で最大風速を叩き出す
特製ベルの存在が、盛り上がりを“可視化”します。「チン!」の一音で歓声と悲鳴が同時発生し、観戦者も巻き込む卓上演出が完成。
プレイ時間は約30分と短く、連戦しやすいのもポイント。失敗しても「もう一回!」が自然に出る設計で、パーティーや飲み会のメイン・前菜どちらにも使えます。
9. 他のオークション/リアルタイム系との比較
順番制オークションは計算寄り、反射神経系は軽さ重視になりがちですが、本作は両者の中間。
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順番制よりスピードと感情の起伏が強い
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早押し系より在庫管理と読み合いが深い
その結果、「軽すぎず、重すぎない」30分級の心理戦として独自のポジションを確立しています。日本語版は Playte による完全ローカライズで、初動の理解もスムーズです。
10. コンポーネント評価|ベルがすべてを持っていく
カード109枚、コイン108枚、個人ボード5枚に加え、主役は特製ベル。押し心地と音量のバランスが良く、誤爆も起きにくい設計です。
箱はコンパクトで持ち運びやすく、準備・片付けも軽快。小部品があるため管理には注意が必要ですが、体験価値に直結する物理ギミックとしての完成度は高いと評価できます。
11. ルール難易度と学習コスト|簡単だけど“気が抜けない”
『キャッシュ・ア・キャッチ(Cash-A-Catch)』のルール難易度は低めです。競りは「カードがめくられる→欲しければベル→10コイン支払い」という一本筋で、インストは5分程度。初プレイでも即スタートできます。
ただし、プレイ感は非常に忙しく、瞬間判断と心理読みが常に求められます。考え込む余地が少ないため、ルールは簡単でも集中力は高め。慣れるほど“鳴らすべき一瞬”が見えてくる設計です。
12. どんな人におすすめ?|刺さるプレイヤー像
本作が特に向いているのは次の層です。
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パーティー・飲み会で一気に場を温めたい人
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反射神経+心理戦が好きな人
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30分前後で強い体験を求める人
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ルール説明が短く、誰でも参加できるゲームを探している人
日本語版は Playte による完全ローカライズで、初動の理解もしやすい点が強みです。
13. 購入前に知っておきたい注意点
注意点も明確です。
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ベル音が出るため、静かな場所や夜間は配慮が必要
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3人未満ではプレイ不可(3~5人専用)
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小部品が多く、小さなお子さまの誤飲には注意
また、じっくり考える戦略派には騒がしく感じる場合があります。盛り上がり重視の場で真価を発揮するタイトルです。
14. 総合評価|30分で“最大風速”を叩き出す名作
総合的に見ると、本作はシンプル×高インタラクションの完成度が非常に高いパーティーゲームです。
価格固定の競り、在庫制限、腐りルールが噛み合い、毎手番が攻防になる設計。特製ベルという物理ギミックが体験価値を跳ね上げ、短時間でも記憶に残るプレイを生み出します。
日本語版の品質も高く、導入のしやすさと盛り上がりの即効性はトップクラスです。
15. まとめ|「チン!」の一瞬にすべてを賭けろ
『キャッシュ・ア・キャッチ』は、鳴らすか、待つか――その一瞬にすべてが凝縮されたボードゲームです。
重い準備も複雑な説明も不要。それでいて、心理戦とインタラクションは非常に濃厚。パーティーの主役にも、ゲーマー卓のスパイスにもなる万能な30分ゲームといえるでしょう。
ベルの音が鳴り響いた瞬間、卓は確実に盛り上がります。


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